運命
次の日。重たい足取りで学校に向かった。
教室に入ると真っ先に志帆が駆け寄ってきた。
『体調大丈夫?なんか顔色悪いんですけど‥』
『大丈夫!心配ないよ!!』と苦笑いしながら頷いた。
『なら良いけど。あ、憂今日も休みらしいよ。大丈夫かね‥。』
『‥‥‥』
『ちょ、ちょっと美優!!!』
『えっ?』
『えっ?じゃないよ!!大丈夫?ぼーっとしてたけど話聞いてた?』
『あ、うん!!憂が休みだってことでしょ!?』
『そう!びっくりさせないでよね!!』
『ごめん!』
そう言ってると授業のチャイムが鳴りみんなが席に戻った。
しばらくして先生が来て授業を始めた。
昨日休んだ分しっかりやらなきゃいけないのだがやる気がなく全部の授業を上の空で聞いていた。今日は、6限で終わりみんなが部活をしに行ったり帰ったりしていた。
『美優!今日部活はないから!』
『わかった。ごめん!うち寄るとこあるし先に帰るね。』
『ばいばーい!』と手を振って教室を出たが本当は寄るとこなんてなかった。
ただ‥志帆と離れたかった。
憂からあんなことを聞かされたせいで友達関係がうまく作れなくなっていた。
志帆は志帆で2人の関係を薄々気づいていた。
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