運命

告白

-告白-
あれから数日立っても憂は一向に部活に現れることはなかった。
『もう〜憂のやつ何してんのよ!!』
『憂、来ねえな!!』
みんな怒りが爆発しそうになっていた。
連絡しても音信不通になっていた。
みんな困り果てていた。志帆と私は必死で探した。
そんなある日私は、遅刻して部活に行くことになってしまった。
『あちゃー…もう遅刻だょ!』泣きたくなる想いで走っていた。
すると、プールの横際に憂らしき姿があった。
『ゆ、憂!!』そう叫んだが憂らしき人は走り去っていった。
『どしたんだろ?』
そうぶつぶつ言いながら部室に入った。
『ごーめんー!遅れた。』
『もう遅いってば!!』志帆は怒り爆発寸前だった。
『本当にごめん!そ、それよりもさ』
『こら、話し反らすな!!』
『違うの!憂らしき人を見かけたんだって!』
『‥え?な、何て言った?』
みんなその言葉をきっかけに空気が張り詰めた。『だから、憂を見かけたんだって!!』
『憂居たの!?』
『う、うん。でもうちが声かけたら走ってった。』
『もう!憂も部活来いってんだ!』
和樹も驚いていたがしれとした顔でこう言った。『和樹!しれっとして言ったね。』と遥。
『うるせぇ〜!』と苦笑い。
みんな笑っていたが志帆だけは笑えなかった。
『し、志帆?』
『あ、何でもないよ!!』『そう。』
あきらかに志帆の様子が変だった。
憂の事を心配しながらもその日は家路についた。
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