神人~神人になった理由~
バースの後ろ姿を見送り、ルナは先生の墓の前に立った。
「ごめんなさい先生。先生の前でバースにあんな事言って…」
大好きな先生だった。
その先生が目の前で血を流し死んでいて、その側でバースが血の滴る剣を持って立っていた。
バースは必死に否定していたけど、それを信じる者はいなかった。
私も…。
「先生…。どうして死んだんですか…。私はどうしたらいんですか」
答えてくれない墓の前で、ルナはしゃがみ込んだ。
そして早くバースが街から出て行ってくれる事を祈った。このままじゃ…。
「私はバースを殺してしまう」
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