神人~神人になった理由~
「ヤアアアア!」
ルナが馬鹿正直に真正面から突っ込んで来る。
バースは冷静に相手を見つめ、突かれて来た剣を、身体をずらして交わし、伸びきった相手の剣を下から剣で弾き飛ばした。
「!」
ルナが驚いた顔を見せているが、バースは弾いた剣が落ちる前にルナの襟元を掴み、そのまま床に押し倒す。
ダンッと言う音と共にルナの剣がカラン、と落ちる。バースがルナの眼前に剣の切っ先を向けた時、先生の声が上がる。
「はーい。そこまで。バースの勝利」
バースは呆然としているルナを置いて、部屋の隅に座った。
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