星に願いを
「お母さん!」
病院に着くとお母さんがいた。
お母さんは丁寧に先生に頭を下げていた。
―手術中―
その赤いランプが頭のなかでずっと点滅していた。
ドクンドクンと波打つ血。
よくみると制服は陽向の血でまみれていた。
「希空も、ゴメンね。
今日は月姫と一緒に帰ってくれる?」
お母さんは先生の元から離れて希空とあたしのとこへきた。
「なんで!?
帰らないよ!!傍にいる!」
「月姫。
希空の家に今日は泊まりなさい。
希空、月姫のことよろしくね。」
「おかあさ・・・っ」
ぎゅっ
「・・・希空・・・」
希空があたしの手を握りしめてた。
「月姫、おばさんの言うとおりにしよう。
俺たちがいても邪魔なだけだ。」
「・・・・っ、なんでよ!!!」