星に願いを

「陽向!」


「月姫、静かにして」


入るなり徹夜明けの母の姿があった。


「・・・お母さん、陽向は・・・」


「・・今は落ち着いてるわ。
お母さん、入院の荷物まとめに一回家に帰るわね。
・・・・希空、月姫と陽向の傍にいてくれる?」



「あ、はい。」


ガラララとお母さんの力無いドアの音が響く。


「陽向・・・」


大丈夫
なんて
ことば

嘘だ。


大丈夫
ならば

こんな
チューブ
必要無い

陽向の
体に
こんな
機械は
必要無い


顔はまだ青白い

手も冷たい。


仮にも『生きている』とは言えない状態に見えた。


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