星に願いを

「・・・希空、ちょっと外に出てて。」


「・・・・お、おう」


「ドアの前に居ても良いから・・・だから」



「わかったよ。」


病室の中あたしの息する音と陽向に取り付けられた機械音だけが響く。



「・・・陽向、あたし」


あたし、セピアワールドに行くね。


「陽向、治らないんだって。だからあたし――・・・」


“ここでキミを待つ。”


待っててくれる人がいるのなら―


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