星に願いを
「 セピアワールドは願いを叶えてくれる 」
「――え・・・」
ドクンと胸がなる。
また・・・来たの?
「・・・風斗・・・・」
あなたはなんなの?
どうしていつも突然に・・・
そんな疑問はのどの奥に置いてきた。
「 月姫、泣いちゃダメだよ。
セピアワールドに行くなら病院の屋上に・・・。
その子を助けたいんだろう。 」
―助けたい・・・
「 キミの幸せは今不幸へと変わった。
キミの運命はまだ定まっていない。
生まれたばかりの赤子のように、不確定要素がありすぎる 」
「・・・え?」
「 だからキミを・・・・・おれは待っていたんだ 」
「風斗・・・?」
すごく冷たい瞳。
すこし茶色がかったやわらかく長めの髪がゆれている。
ざぁっ!
風が吹いた。
桜の花びらが舞う
そして、風斗はいなくなった。