あたし彼氏。オレ彼女。

《郁依side》



いったー……。


超…頭打ったんですけど。

軽く脳震盪中?


俺は頭を支えながら起き上がった。


「郁っ!?やっと起きたっ!早く行くよー!!」


………………………え?




は?!?! 俺っ?!


「心配かけてすみませんでした!大丈夫なんで失礼しますっ」


俺…?いや美知琉?がどっかのオッサンに礼を言って俺達は自分の荷物を持って走った。


そして一言も交わさずたどり着いたのは美知琉ん家だった。


雨と雪の中を傘無しで走ったからビショビショ。


服が体に張り付いて気持ち悪い。



俺はタオルを借りて制服の上を脱ごうとした。


「だっ 駄目駄目駄目ー!!」





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