あたし彼氏。オレ彼女。


美知琉は「は?」って感じで俺を見てきた。


盛り上がるかもしんないけど子供の俺達は巻き込まれたくない。


「美知琉、逃げるぞ!夏姉たちに帰るって行ってこい」


「あ…はい…」


と二人で立ち上がると上から影が見えた。


俺の身体でも美知琉の身体でも身長が低いことにかわりない。同じ162だから。


恐る恐る見上げると案の定、潤兄と夏姉、亮介くんと樹里ちゃんに囲まれてた。


「夏希、こいつら逃げようとした?」


「したね。この家の決まりはなんだっけ亮介」


「家族揃ってこの一日を過ごすこと。でしたよね樹里さん」


「潤たちが言うにはね。あたしもこれが楽しみで来たの」





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