あたし彼氏。オレ彼女。


どーすんの、これ。


美知琉を見ると青ざめた顔。


冷や汗出てますが…


顔に出すなよ。バレルだろ。


ただでさえ危険な状態なのに。


ジリジリと迫られる俺達。


「だから!違うって言ってるだろ!?」


教室から出てきて俺達を庇ったのはシゲだった。


「唐沢の聞き間違いだって!どこに郁と斉藤ちゃんが入れ代わってるっていう証拠があるんだよ」


「…いやでも私屋上で美知琉が“俺”って言ってるの聞いたよっ」


「だから、証拠がないんじゃ誰も信じないだろ」


シゲとの言い合いに言葉を詰まれる唐沢。





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