あたし彼氏。オレ彼女。
目頭が熱くなる。
麗奈ちゃんに全否定されて…。
確かに可愛くないし、頭も自分で言っちゃうけどいいことしかない。
何一つ進展ないまま一年がたつところ。
そのくせ麗奈ちゃんは可愛いし綺麗だしモテるし…
麗奈ちゃんに好きだって言われたら断る人なんていないな。
郁だって……。
でも…
「麗奈ちゃんに…郁は渡さないよ」
郁が少し力強く言った。
「美知琉は引っ込んでてよ。あたしは椎葉と話してるの」
麗奈ちゃんは一言言ってからまたあたしに振り向いた。
郁…あたしね。
「ねぇ椎葉がすきだよ。付き合って」
あたし、郁を好きな気持ちは誰にも負けないよ。
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