あたし彼氏。オレ彼女。


シゲに目をやると麻知と一緒に「泣け!」っていうジェスチャーをやられた。


俺は必死に目に涙を浮かべて泣いた。


ふりをした。


俺、俳優いけんじゃね?



馬鹿なことを考えてるときでも美知琉の言葉は続いてた。


「俺が家に転がり込んだのも美知琉の両親がいなくて可哀相だったからだし。とにかく、もう美知琉の悪口言わないでくれる?」


ぼやける視界で唐沢の方を見ると何とも悔しそうな顔だこと。


美知琉も格好良かったぞ。


クラスの皆も一緒に住んでることに納得してたし、美知琉の愛の告白でまたまたクラス公認となった。


唐沢は悔しそうな顔で教室をでていった。


なんか超すっきりした気分。





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