あたし彼氏。オレ彼女。
俺は涙を拭いて美知琉の顔を覗き込んだ。
「みち…郁? …………!」
「あっ…」
美知琉の顔が…赤い。
「おっ?」
腕を掴まれたと思いきやグイと引っ張られそのまま猛ダッシュ。
な…
なぁぁぁああぁぁぁぁ〜〜っ!?
「み…美知琉〜!?郁〜?!どこ行くのーーっ!?」
しらねぇよーーーっ!!
つーか…
「み…郁ーー!!はーやーすーぎーっ!!!」
俺は猛ダッシュしている美知琉になんとか着いていきながら頑張って走った。
さすが……陸上が得意なだけある。
もうシゲたちが何を言ってるかなんてさっぱりだった。
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