あたし彼氏。オレ彼女。



雨も雪混じりじゃなく、本格的な土砂降りになった。


コンビニに着いた俺達は一通り回った。


「何買うの?」


俺が美知琉に聞いてみると


「下着……」


「何で?あるんだろ」

「あるけど!お父さんの使っていいかわかんないし…それにサイズが……」


あー…確かに…。

自分で言うと結構虚しいんだけど、俺細いんだよね。
ガリガリ…って感じ。



「どれにするの?」


「あたしが決めるの!?
郁が決めてよっ」


「馬鹿っ!男なんだから“あたし”って言うなよっ」


美知琉はゴメンと呟いた。




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