あたし彼氏。オレ彼女。


目が合うとあたしはまた真っ赤になる。


そして…郁にまた笑われる。


「嬉しかったよ」


「…へっ?」


「愛の告白〜」


「なっ…!」


もーやだぁ!!!!

恥ずかしーよぉ!!



「俺も美知琉と同じこと言ってたよ。もし、あの立場だったら」


二人でゆっくり地面に座りながら郁は言った。


「頭いいところも、優しいところも笑顔も素直なところも。まぁ時々意地っ張り?だけど」


「むっ」


膨れたあたしの頬を潰しながら声を上げて笑う郁にあたしもつられて笑った。





あたしも、そう言ってくれると思ってたよ。





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