あたし彼氏。オレ彼女。
「郁、大丈夫か?」
シゲが俺に話し掛けてきた。
郁?
今、俺のこと“郁”って言った?
俺がちょっとの間、ボーとしているとシゲが
「あ、美知琉。大丈夫か?」
「美知琉!大丈夫?頭打ってない?」
頭を抱えながらゆっくりと起き上がる女の子。
いつも俺が生活していた身体が目の前にいる。
じゃあ、俺は?
「し、シゲ!!」
俺は知らずにいつの間にかシゲを呼んでいた。
「何?」
「お、俺…俺!?」
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