あたし彼氏。オレ彼女。


『はいはーい。そこまでー』


ギューッと郁と抱き合っているとシゲくんと麻知が割り込んできて引き裂かれた。


で、引き裂かれたと思ったら超特急で人混みから抜け出し連れてかれた。


あたしたちがついた所は誰も使わない資料室だった。


『あんたら馬鹿?』


「…ば、馬鹿って……」


「いや、俺は馬鹿だけども美知琉は優秀だぞ?」


「そーゆー馬鹿じゃねーよ」


あたしと郁が顔を見合わせて頭の上にクエスチョンを浮かべてると二人の大きなため息が漏れた。


…あたしたち、何をしたのかな…?


感動のあまりにさっきのことよく覚えてないんだよね…。





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