あたし彼氏。オレ彼女。
「…え?」
いや、だってさ。
もう元通りになったわけだしね?
お母さんたちも心配してるでしょうに。
あ、郁ん家の家系は心配するけどそこまででもないのか。
「あー…そうか。もう美智琉ん家にいる理由がなくなるのか…」
「…うん…」
なんだかちょっぴり寂しいな…。
また一人の生活か…。
そんなあたしの寂しい思いに付け込んでくるように言った。
「俺がいなくなって寂しいんでしょ」
「…えっ……なっ!」
郁の言葉より行動にあたしはビックリしてしまった。
だって郁があたしに抱き着きながら、上目使いで言ってくるんだもん!
しかも顔近いしっ!!
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