あたし彼氏。オレ彼女。


「…え?」


いや、だってさ。

もう元通りになったわけだしね?


お母さんたちも心配してるでしょうに。


あ、郁ん家の家系は心配するけどそこまででもないのか。


「あー…そうか。もう美智琉ん家にいる理由がなくなるのか…」


「…うん…」


なんだかちょっぴり寂しいな…。


また一人の生活か…。


そんなあたしの寂しい思いに付け込んでくるように言った。


「俺がいなくなって寂しいんでしょ」


「…えっ……なっ!」


郁の言葉より行動にあたしはビックリしてしまった。


だって郁があたしに抱き着きながら、上目使いで言ってくるんだもん!


しかも顔近いしっ!!





.
< 178 / 190 >

この作品をシェア

pagetop