あたし彼氏。オレ彼女。


…きっと…


邪魔をされなければあたしたちは………


「―――――っ―――」



そう思っただけで身体中が熱くなる。



でも、それは郁も同じだったみたい。


「…ごめん…その……っ」


耳まで真っ赤にしながら、あたしの上からどいた。


するといきなり自分の頬をペシペシと叩いた。



「…よしっ!」


あたしも少し…ほんの少し乱れた制服を直してベッドに腰をかけた。


「どうしたの……?」


「気合いいれたの」



…気合い?


「俺達にはまだ時間がたっぷりあるし、ゆっくり大人になろう?何も今日じゃなくても俺は……………うん。堪えられるし」


「…何、その間」


「いや、何も…」



あたしはジーッと郁を見つめた。





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