あたし彼氏。オレ彼女。
―――――――
「…ったーい…」
くらくらするーっ…。
頭打った?
「ちょっと!今凄い音したんだけど!」
「おいっ大丈夫かっ!おまえら階段から落ちたのか?」
「あらー。大丈夫?」
バタバタと部屋から階段を除く夏姉と潤兄に人事のような口っぷりの郁ママ。
あたしはゆっくりと頭を抱えながら身体を起こした。
…って……あれ?
前にもこんなシチュエーション?なかったっけ?
あたしは頭をフル回転させながらこの場の状況を把握しようとした。
瞬間、あたしの頭から血の気が引いた気がした。
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