あたし彼氏。オレ彼女。
「って…」
目の前にいるのは
「もう…大丈夫?」
「ちゃんと足元みなさいよー」
「鈍臭い奴ら(笑)」
あたしと同じように青ざめた表情をしている
「でも、郁が美智琉ちゃんを支えてたからそんな大きな怪我はないわね」
「美智琉ちゃん、大丈夫?鈍臭い弟でごめんな」
潤兄!
その人、“美智琉”じゃないよ!
「ほらっ郁もしっかりしなさい」
……あたしの姿をした郁だった。
「…………っ!?」
「あっ、」
『ありえないっつーのーーっ!』
こうして、また
二人の入れ代わってしまった
生活が始まったのだった。
end