あたし彼氏。オレ彼女。


徐々にあたしは顔を近づける。


今にも聞こえてしまいそうなドキドキした音。


そして微かに触れ合った唇。


多分、初めて自分からキスをしたかも…。


唇をゆっくり離すと、暗闇でもわかってしまうくらい、郁が優しく微笑んでることがわかった。


そして郁からも甘いキスが。


一気に恥ずかしさが増してきた。



「…………っ………」



自分の顔にするとかめっちゃ恥ずかしいよ!


郁は大丈夫なのかな?


「明日も学校だから寝よう?」


「…うん」


あたしたちはお互い目をつむった。


明日からきっといつもとは違う生活が待ってるのかな―…?



あたしは瞼を下ろして眠りについた。




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