あたし彼氏。オレ彼女。


美知琉は腰を抜かして床にぺたんと座り込んだ。


まだ状況を把握できてない様子。


アワアワして若干、涙目だし。


「…大丈夫?昨日、滑り落ちて入れ代わっちゃったんだよ。覚えてる?」


「あっ…」


思い出したみたいだな。


でも、何か不自然な動きを見せてる。


「どうした?」


「…ぁの…やっぱり……その、…トイレ…行きたいん…だけど……」


俺だって行きたいよ。
俺の朝は起きたらすぐトイレだからな。


参ったな〜…。


こういう時に入れ代わってると面倒臭い。


いや。面倒臭いなんてもんじゃない。

厄介だ。




どうしたらいいものやら…。






.
< 32 / 190 >

この作品をシェア

pagetop