あたし彼氏。オレ彼女。


家を遅めに出てコンビニに寄ったら遅刻ギリギリだった。


先生が来ると同時に教室に入る。


HRが終わると郁がすぐに来てくれた。


「み…郁!
教室出て話そう」


「あ、うん。待って」


あたしは郁と廊下に出て端っこの方に行った。


ハァッ…と溜め息をつくと郁の溜め息と重なった。


いつもと違うし、周りを気にしないとあたしたちは辛いもんね…。


でも気を使うのって…ストレス溜まりそう。


「美知琉…頑張ろう。
少しの辛抱だから…なっ!」


郁は自分よりもあたしを心配してくれる。


そうやってあたしの不安を取り除こうとしてくれるんだ。





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