あたし彼氏。オレ彼女。


LHRは屋上でサボり中。


風邪が優しく吹く。


「…だぁーー!疲れた!
なんでこんなに女は気を使うんだ?なんでスカートがこんなヒラヒラしてんだ?」


あーだ、こーだ言いながらスカートの裾をピラピラしながらドカーンと胡座をかいた。


一応…あたしの身体でも女ですよ…?


誰もいないからいいけど皆の前では気をつけてね…?


あたしも郁の隣にちょこんと座った。


「男の格好なんだからそんな女みたいな座り方しないでよ」


「美知琉だって女なんだから足大きく開かないでよ」


一応どこにいても家以外では自分を偽るようにしている。





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