あたし彼氏。オレ彼女。


「何くれんのー?」


意地悪に聞く俺。

困る美知琉。


あー可愛い奴!


「あ、アイスとか?」


さみーでしょ。
今冬だよ。


「そーだ!何か奢るよ」


「みーちーるーちゃーん?」


「嫌だ!絶対ヤ!ていうか自分でやるのが普通だしっ。何にも出ないよ!」


カッチーン。


あったまきた。

自分で吹っ掛けた俺の喜びを…。


俺が決めてやる!!


「きゃっ」


美知琉の両肩を掴んで後ろに倒した。


床と俺に挟まれる美知琉。


「い、郁ちゃーん…?」



青ざめながら笑う美知琉の顔は非常に面白い。


ちょっと可哀相な気もするけどね。





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