あたし彼氏。オレ彼女。


―…放課後。


郁はあたしの朝の言葉を本気で受け止めたらしく昼休みに…


「"自分でやったから約束は守って頂きます♪"」


なーんて…

只今、ちゃっかり手を絡ませて繋ぎ下校途中。


一人暮らしだからってわけで、あたしの家に向かってる最中。


朝の天気予報は的中し、雨混じりに雪も降って足元は滑りやすくなっていた。


あたしたちは相合い傘をしながら歩道橋を上る。



「美知琉ん家ついたら約束のキスだから、ちゃんとやってよ?」

「…わかったから…
その話は置いとこうよ……」

「照れてる〜!
カワッイ〜ね!美知琉ちゃんわぁっ」

「ばっ…………ばか!」




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