あたし彼氏。オレ彼女。


だって郁はあたしだけを見てくれてると思ってるから、他の子たちのはあんま気にしないと思ってたんだもん…。


男の子だし健全だからしょーがないのかもしんないけど!


でもムカムカして、ついつい郁の頬っぺたを抓ってしまった。



「いたっ!何すんの?!」


「…郁が悪いんだもん…」


「だからごめんていってんじゃん」


郁はあたしの頬に手を伸ばし優しく触れてきた。


あたしも郁の手に自分の手を重ねた。


今は、郁よりもあたしのが大きい手。


「…俺はずっと美知琉だけだから…」


そういって口づけをしてきた。





.
< 70 / 190 >

この作品をシェア

pagetop