あたし彼氏。オレ彼女。
あたしは内心爆発寸前でしどろもどろ。
郁は冷静すぎっ!
この時点であたしたちが違うってわかるじゃん。
どうなの?って迫ってくる麻知。
冷や汗が止まりません…。
「正直に言って」
すると郁が口を開けて嘘一つつかないで二人に話した。
「…そーだよ。
俺は美知琉じゃなくて郁依だ」
証拠というものはないけどあたしも正直に言ってこれまでのことを話した。
麻知も茂弘くんも真剣に聞いてくれた。
話しをしてる間、郁はずっとあたしの手を離さなかった。
手に汗が溜まるけどそんなのは気にならなかった。
郁もあたしも…
不安だったんだ。
いくら特別仲のいい友達でも本当のことを話すのは……。
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