あたし彼氏。オレ彼女。


もっと注意して下りるべきだった。


でもそんなことを考えてももう、遅い。



「…ッ……」

「おい!君達大丈夫か?」


近くにいたらしいスーツをきたおじさんが駆け寄ってきた。


1番下まで落ちたみたい…。


「…あ…大丈夫です…」


頭ズキズキするけど…。


「そうか!良かった!
偉いな!彼女を守って偉いぞっ"にいちゃん"!」



は……………?

ニイチャン……?


あたしは女だよ?
にいちゃんじゃない。
男の子じゃない。


わけがわからなくて郁を起こそうとした。













なんで!!??



あたし!?





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