あたし彼氏。オレ彼女。


あたしは取り合えず電話に出て、謝ってなんとかあたしん家にあたしの親が帰るまでいることを説得した。


謝るって…あたし悪くないのに。


あたしがなんとか電話してる間、郁は正座。


郁のお母さんは渋々承諾した。


付き合ってることは言ってるみたいだけど実際に会ったことはない。


すると郁のお母さんからとんでもない言葉が飛んできた。


『あんた、クリスマスに一回帰ってきなさい!彼女さんも連れてくんのよ』


「え、ちょ」


―ブチッ


切れちゃった…。


どーすんの…。

ていうか、クリスマスに郁ん家に行くの?


あたしは郁の方を向いた。


小さくなる郁。


聞いてたんだね…。





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