あたし彼氏。オレ彼女。


潤兄と夏姉は俺の顔をジーと見てきて言った。


「…君、郁の彼女だよね?何で、俺らの名前知ってんの?」


はっ…!!


そういうことかっ!!


自分が美知琉なこと忘れてたっ。やっべ〜っ……。


すると美知琉は慌てた様子で俺を兄ちゃんたちから離した。


「い、美知琉っていうんだ!彼女!夏…姉と潤兄?のこと知ってんのは写真見せてあ…お、俺が教えたからっ…」


苦しくない…?
その言い訳…。


教えた覚えもないし写真見せた覚えもないよ。



一応挨拶した。


家族なのに…変だな。


「斉藤美知琉です。
い…郁依くん?とお付き合い…させていただいてます…」





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