Happy Days
それに…今日見たの…あつしとさやかさんが2人で買い物してるとこ…その時にあつしが薬指に指輪してたのも見えたの……」

「あみ…ちゃんと話すから全部聞いて?」

「もうこれ以上聞きたくない…帰りたい…」

「えっ?」

「今日は帰りたい…もう信じられないよ……」

「そう…だよな。こんな話聞いたらそう思うよな…でも最後にチャンスをくれないかな?」

「チャ…ンス?」

「俺は、今から1時間車に乗ってその辺ウロウロしながら外で時間を潰す。だからその 1時間の間にあみは1人で考えてほしい。俺と別れるか、さっきの話の続きを聞いて俺の過去を受け入れて俺を信じてつき合うか決めてほしい…。」


「うん…分かった…」



あつしが居なくなった部屋
静まりかえった部屋で私は堪えていた涙を流した

本当は考えなくても答えは決まってたの


帰りたいなんて強がりだったの

だってまだこんなにも好きだから…


でもやっぱり頭に浮かぶのは指輪の事

あつしがさやかさんと付き合ってたことよりも、お揃いの指輪を今でもしてる事がショックだった
私はさやかさんに勝てない気がしたの


ただ遠くを見つめながら考え続けた


でも後少しの勇気がでない
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