Happy Days
泣き続けて腫れ上がった目は痛いはずなのに痛みなんて全く感じなかった
私はこれが現実なのかそうじゃないのかすらわからなくなってた…
…むしろ夢だと思いたくて痛みを感じないフリをしていたのかもしれない
あつしがもうこの世に居ないことを認めたくなかったから…
でも握りしめたままのあつしの手が冷たいことが
これは現実なんだって言ってる気がした
泣き続けてしばらくたった時
あつしのお父さんとお母さんに外に出て3人だけで話がしたいと言われた
私は、きっとあつしのお父さんとお母さんにすごく恨まれているんだと思った
だってあつしが居なくなったのは私のせいでもある…
さやかさんの話をしてくれたとき私があつしをすぐに受け止めてあげられてたら…
私がもう少し大人だったら…
あつしはあの時間に車に乗らなくてすんだのだから
死なずにすんだのだから…
私は殴られる覚悟をして黙ってついて行く
病院の外に出てベンチに腰をかけた
先に話を始めたのはお父さんだった
「あみちゃんだったね?」
「はい…」
「君はさっきさやかとの事を聞いてビックリした…と言っていたけど、あつしとさやかの事をきいたんだね?」