Happy Days
恥ずかしい事じゃないって…でもね、お父さんは決して許してくれなかった…縁を切るって言われたの。高校生だった私達には縁を切られて生きていく自信がなかったの…だから別れる事を選んだ。」


「そうだったんですか…。」



「あつしと別れてから何も手に着かなくてずっと泣いてばかりだった。そんなボロボロの時に私をずっと支えてくれてたのが、幼なじみのヤスヒロだったの。」


「幼なじみ!じゃぁヤスヒロさんはさやかさんとあつしの事を知った上で結婚をしたんですか?」



「うん。私とヤスヒロの結婚が決まった時あつしが私の所にあの指輪を持ってきたの。縁なんか切ったっていいって言って…正直迷った。でも私の中で想像以上にヤスヒロの存在が大きくなってる事に気づいて、結局ヤスヒロを選んだの。でも、あつしはなかなか帰ろうとしなかった。あつしも男だし意地とプライドがあったのね。」


私は話を聞きながら、あつしはそこまでさやかさんが好きだったんだって思ったら複雑な気持ちになっていた


でも話を聞き続けた


「だから、その時に約束をしたの。あつしが私以上に大切だと思える子が出来る時までは、私が預かってるから
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