みかん白書~描きかけの私の描きかけの恋~
ドアの向こうから姉が怒鳴るけど、そんなツラさ、全然知りたないし。
“もうええわっ”と覚悟を決めたウチは…、
「行ってきますっ」
…と叫んで、待たせていた一葉といっしょにアパートをあとにした―――――
× × ×
家を出てから数分後…、
「ふぅ~…」
わんぱく公園のトイレから安堵のため息をついて出てくるウチがいた。
「スッキリしたァ~っ♪」
あとちょっとで漏れる……ってゆーか、もうアソコがパンパンで破裂しそうなくらい、それくらいにヤパかったし。
「しかぶらんやった?」
砂場の脇のパンダの遊具にまたがっていた一葉が、くったくない笑顔で訊いてくる。
ちなみに“しかぶる”ってゆうんは博多弁で、オシッコ&ウ○チを漏らすという意味。
「2、3滴チビったかも……なァ~んてウソウソ♪」