かみさまの椅子



アルタが走り去った後、リオンと青空は心配だが一応空賊団の一員だから大丈夫だろう、寧ろ今はほっておいた方がいいと言う事になり残りの身の回りの物を購入すべく店を周っていた。

「しかし」

必要な物は買いベンチに座るリオンはぐったりしていた。


「女はめんどくせぇな」

「いやリオンがガサツすぎなんでしょ」


リオンの両脇ある満帆に入っている紙袋を見ればどれだけの店を回ったのかが解る。



「髪の毛洗うのに石鹸ってあんた」

「シャンプーなんざいらねーだろ」

「髪痛むよ、だいたいリオンの髪の毛だってサラサラじゃん絶対石鹸じゃなくてシャンプーとリンス使ってるよ」


「あ?」

言いながら横に並んで座る青空はリオンの今は茶色に染まる髪に触れる。



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