かみさまの椅子
「よ…………
読めねぇ」
固唾を飲んで険しい顔をしたガルドの言葉を待っていたのに口から出てきたのは期待はずれの言葉であからさまに皆肩を落とす。
「貸せ」
手紙を奪い取りハイドは書かれた文に視線を滑らせる。
「おい、解読班呼べ」
「んなもんねぇよ」
すぐさま突っ込んできたガルドに舌打ちする。
全員で文を見るが誰も字が汚すぎて読めずにいた、そんな時復活したフィードが何を閃いたのか目を見開く
「これ!最初の文字おじゃないっすか!?」
フィードの言葉に全員最初の文字を見つめる
「ああ、確かにおに見えてきた」
「すげな」
「いやぁ、そんな事ないっす
「じゃこれ全部解読よろしく」
よ」
自慢げに話すフィードの手にハイドは手紙を握りしめさせた。
「どういう事っすか?」
首を傾げるフィード
「俺機体の整備あるから」
「晩飯の仕込みあるから」
ハイドとガルドはポンとフィードの肩に手を乗せる。
「「よろしく」」
「えぇぇーー!!!」
フィードのつんざく程の声も無視しその場から皆各々の仕事の為散っていった、フィードに手紙を押し付けて。