かみさまの椅子



「「……………………は?」」



一時の間があいた後その場に居た全員が首を傾げる。


「女ってソラの事か?」


「多分、てかっそれ以外考えられねぇな」

「けどソラならキャプテンと一緒っすよ」

「あぁ、リオンが付いてて連れてかれるはずがない………だいたい、あのリオンと互角にやり合う程の格闘術を持ってるソラだ、そうそう簡単に捕まえるなんて無理だぜ」


ガルド、ハイド、フィードの三人は揃いも揃って首を傾げる

「………シカトするか面倒臭ぇ」

もう考えるのも嫌になったのか放棄しだしたハイド

「…確かに、のこのこ行って罠だったらシャレにならんからな」


「あー面倒っすね」


すぐに罠にハマっている自分達が思い浮かび手紙を破棄しようとした時、見慣れた、今丁度話題に上がっていた人物の姿が視界に入り三人共目を見開く、その人物リオンの近くに青空の姿が無いのだ。

「おっ……おいリオンソラは?」

「あぁ?知らねー」

不機嫌なリオンは眉間に皺を寄せガルドの問い掛けも適当に返事を返す。


「クソッしつこいんだよアイツ等」

ギリギリ歯ぎしりして悪態を付くリオンだがそんなリオンを余所に三人は次第に顔をひきつらせる。


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