かみさまの椅子
「どうしたんすか?」
ガルドの変化に気づいたフィードは不思議そうにして見ているとガルドが口を開く。
「全員絶対表情変えんなよ」
ガルドが静に言い首を傾げる面々
「上見てみろ」
全員視線を上に向け………速攻真正面に怪しい程直ぐに視線を戻した。
「ななななななな」
「動揺しすぎだろフィード」
「いやあれまずいっすよ」
表情は何時もと同じしかし全員内心冷や汗だらだらである。
「なんでアイツはあれほどじっとしてろっつったのにぃ~~」
ギリギリと歯ぎしりして今すぐにでも大声で罵りたいのを我慢すりリオンは再び視線を上に向ける。
「あれ見つかったら集中砲火喰らうぞ」
目線の先に居たのはコートを風にはためかせ、柱同士が繋がっている上を伝い四つん這いでじりじりとバッファ達の頭上に向かう青空の姿がそこにあった。
時折強い風が吹くと石材にしがみつき、物音を立てないよう静かに進む、それを見て動揺する姿を知られないよう表面上は平常心を装いバッファ達に気づかれない様にする、先程までの緩い空気が一気にピリッとした緊張感が漂い、ゴクリと生唾を飲む音が聞こえる。