かみさまの椅子
「どうした!!早く来いよ!!」
青空に全く気が付いていないバッファにとりあえず安堵しリオンは素直に石舞台に向かって歩き出した。
とんだじゃじゃ馬娘だなありゃ
先程まで一緒にいた青空が恐ろしく素直だった理由がわかり、心の中で愚痴り何回目か解らない舌打ちをしつい数十分前の事を思い出す。
「いいか絶対にここにいろよ」
「えー私も行く」
「遊びに行くんじゃねぇんだよ、危ねぇの解るか?」
飛行機の下にてリオンに一緒に連れて行けと青空はせがんでいた。
「大丈夫大丈夫じっとしてるから」
「だったら此処でじっとしてろ、時間がねぇんだよもう行くぞ」
青空の言葉に耳も傾けずリオンはハイド、ガルド、フィードを連れてアルタを助けに行こうとした。
「わかったわよ、怪我しないでね」
って珍しく、しおらしく見送ったと思ったらあいつはぁ~~
あっさり無視してなんつー無茶するんだよ!!
あの時一瞬でも普通の可愛い女に見えた自分が腹立たしい!!
表面上は普通、しかし内心怒りで腸が煮えたぎっていた。