かみさまの椅子


「ちょぉぉぉぉっと!!!」


「ちっ」


追いついたバッファ一味のが二人の間を縦に剣を振り下ろす。


続けざまに剣が青空に向かって迫り来る。


「この!」


体をひねり剣を避けたはいいが、見事にリオンと離れてしまった。



「馬鹿野郎!離れんじゃねぇ!!」


「そんなんムリッ!」


すれすれを過ぎる剣先、肌が風を感じ、ざわざわした恐怖を駆り立てる。

これをくらったら死ぬかも


そんな考えが頭に浮かぶ、わらわらと青空の方に集まって来る下っ端共、強いと解っているリオンの方には行かず女である青空の方が簡単に捕まえられると踏んだのか、多勢に無勢もいいところだと言わんばかりの数が青空の所に群がる。




これは……ピンチだな


自然と苦笑いが浮かぶ


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