かみさまの椅子


一瞬だった。



リオン達の間をすり抜ける黒い影、それが何か理解する時には黒髪を翻し走り抜ける青空の背中を見ている状態だった。


「「「ソラ!!」」」



青空はそのままアルタの腰に腕を回し止まることも出来ず勢い余って敵の中に突っ込んで行き最悪な事に青空とアルタは舞台に向かい転げ落ちて行く。



「いたたたたぁ」



壁にぶつかって転がり落ちるのが止まり青空はゆっくりと起き上がる

自分の体を見ればあちこちに擦り傷が出来て血がにじんでいた。

「うわぁ久しぶりにこんなに擦ったな~」


まるで他人事の様に言う青空の腕や足しまいには顔のほっぺたにも所々と擦り傷が出来て血が滲んでいた。


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