かみさまの椅子
睨み合いが続いて行く、一人の少女に何を躊躇するのか、こんなに大勢いて相手は見た感じ非力な小娘、すぐに捕まえるのは容易いだろうが先程から睨んで来る威圧感は年相応では無いし、纏っている雰囲気もなぜだか表現の仕様が無い程不思議だ。
そんな時、突然天辺にあるランプが赤くチカチカと光り出してそれと同時に警報が鳴り響いた。
「オイッ!三時の方角に敵が居る!!」
スピーカーから聞こえる切羽詰まった言葉にその場に居た全員は顔を言われた方角に向ける。
「今度は何なの!!」
少女の本日何度目かの叫び声が警報アラームにも負けずに辺りに響いた。