かみさまの椅子


「えっ?」


ポツリと呟いたフィードに皆の視線が集中する。


「じゃあ何だ?この舞台は実は客席って事か?随分偉い奴だなここに座れる奴は、こんなベストポジション独り占めしてよ」


「偉いっすよ」


「あ?」


ハイドの若干皮肉めいた台詞にいつものハイドに対しての怯えは消えていてフィードはワクワクした子供のような表情ではっきりと言った。


「この世界で一番偉い、でかい国の王様でも大富豪でもない」



チラリと青空を見るフィードにぴくっと反応する青空は自然と手が首飾りのミニチュアの椅子を握っていた。


「ここに座れるのは」











    神様だけ








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