かみさまの椅子
「キャプテンもそう思います?」
「ああ」
「やっぱりかぁ、だからセンサーにも感知されなかったんすかね」
双眼鏡ごしに浮島を見つめるフィード。
いつの間にか青空の姿が消えていたがそんな事を気にせずリオンとフィードはあーでも無いこうでも無いと話ているが浮島は着々と近づいている。
「探索する価値あるはあるな」
「そっすね」
フィードから渡された双眼鏡を目に当て拡大される浮島を見てリオンは言い更に浮島を観察する。
「機体を東に20°下げてそこに機体を固定させよう」
「了解っす」
リオンに双眼鏡を渡されたフィードは足早に船内に戻り数分もしないうちに機体が傾きだした。
「良い宝でも眠ってりゃいいが」
ただ静かに漂う浮島は不思議な雰囲気を醸し出しリオン達を待ちかまえている。