かみさまの椅子


森の中に足を踏み入れたリオン達一行は周りに注意を払いながらどんどんと奥に進んで行く。

森の中は薄暗くあちこちで得体の知れない鳥や動物の鳴き声が響いている。

「何かあるな」


暫くし開けた場所に着いた、日が降り注ぐ中央には石碑のような物が苔むし、草の蔓が巻き付いた状態で鎮座していた。

「なんか静ね」


森の中で聞いた動物達の鳴き声が聞こえず穏やかだった。

「ここで一旦休憩にしよう」

リオンの言葉に各々腰を下ろし水分補給をしていた。

なんだかんだで森の中に入りずいぶんな時間がたった、もう日は天辺に登り傾き始めている。

「はーい皆さんお昼ご飯でーす!」


「「はい?」」

全員が声を発した少女を見る、背にしょったリュックを下ろしそこから大量の銀紙に包まれた物が出て来た。



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