かみさまの椅子
ドンドンドンドン
連続して起る砲撃音に激しい揺れ、攻撃を受けているのは全くのど素人の少女でも解る。
「お前は邪魔だ、中にいろ」
こんな状況なのに酷く落ち着いている男に腕を引っ張られ、床が揺れているのも気にせずしっかりした足取りで歩いて行く。
「もうやだーなんなのこのハリウッド映画バリの戦闘は~」
涙ぐむ少女は鼻声で、フラフラした足取りで連れて行かれるがその少女を面倒臭い顔をしながら男は見つめ一言。
「死にたくなけりゃしっかり歩け」
優しさの欠片も無い言葉にカチンと来る。
もっと優しい言葉をくれ!!
少女は胸中で思った。