かみさまの椅子


「だから」


肩をカタカタ震わせる。


「どーして」


ぐわっと目をひん剥きガツガツ大股でリオンに詰め寄る。

「素直にならん!!」


リオンの怪我をしてない肩を掴みグリンと自分の方向ける


「何すんっ!」



腕を掴み状況を掴めないリオンの声も聞き終わる前に流れる動作で見事な背負い投げをした、相手は怪我人である。


「ガハッ!」

背中を打ち付け突然の衝撃に息を詰まらせるリオンの上に馬乗りになる青空。



「何でそう無理をすんのよ!!」


さらにまくし立てるように言い今だに苦しんでいるリオンの服を片方はだけさせる、セクシ~とピンク色の空気になるわけでもなく、青空の目が鋭くなる

「てめぇ怪我人投げ飛ばすか普通」


かすれ声で唸るリオン。



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